お尻が痛くなる人に一度チェックしてほしいのがサドルに座る位置。上りや下りなどのシチュエーションによって少しずつ変わるものですが、ふだん走行しているときに、サドルの前に座っているようなことはありませんか?できればサドルの広い面にお尻全体を乗せる、つまり後ろ気味に座るのがベターです。こうすることで、お尻にかかる重みを効率よく分散することができ、痛みにくくなります。
![[写真]乗車位置](/images/bike/column-02/05/ph_01.jpg)
- 普通に走行している場合のお尻の位置は、サドル後端と同じか少し前よりが目安。
![[写真]乗車位置](/images/bike/column-02/05/ph_02.jpg)
- 座面の広い場所に、お尻全体が接地するように座りたい。
次は乗車姿勢を見てみましょう。初めてロードバイクに乗った人は、よく腕を突っ張ったまま、背中を反った状態で乗っています。このフォームは、体の力(腹筋や背筋など)をあまり使わないのでラクですが、おすすめできません。まず、腕でハンドルを押さえてしまうと自転車の操作性が悪くなります。さらには長い間乗っていると、股(お尻より前の部分)を圧迫しやすく、これも痛みの原因となります。
![[写真]乗車姿勢](/images/bike/column-02/05/ph_03.jpg)
- 背中を反って座ると、体重の重みが股(お尻の前側)の一点に集中してしまいがち。
![[写真]乗車姿勢](/images/bike/column-02/05/ph_04.jpg)
- いい乗車姿勢は背中を軽く丸めるように。さらに腹筋と背筋で上体を支えるようにするとお尻にかかる負担も減る。
「がんばりすぎない」とはどういうことでしょうか?これにはギヤの選択が関係しています。
ビギナーの方はたいてい重いギヤでペダルをグイグイと踏んで走っています。そうすると、脚に大きな力をかけるために乗車姿勢も自然と前のめりの姿勢になってきて、右足でペダルを踏むときに体が右に傾き、左足なら体は左へと上体が揺れてきます。この乗り方も、股がサドルの一点に押しつけられるため痛みの原因になります。
そこで、「がんばりすぎない=重いギヤを踏まない」を心がけて、軽いギヤでペダルをクルクルと回すようにしましょう。このほうがペダルを踏み込む力が少なくてすむので、前のめりの姿勢になりづらくなります。
![[写真]](/images/bike/column-02/05/ph_05.jpg)
最後は、走行中に乗車姿勢を変化させるテクニックです。上手な人はお尻にかかる負担を減らすために、少しずつ座る位置を変えていたりするもの。その一例として、上りでの姿勢変化を見てみましょう。試しにハンドルを持つ手をブラケット側から上ハンドル側にして上体を軽く起こしてみてください。これだけでも、お尻がサドルに当たる位置を微妙にずらすことができて、痛みの予防になります。ロードバイクに装着されているドロップハンドルは、いろいろな乗車姿勢をとれるのがメリット。それをうまく活用したいですね。
![[写真]](/images/bike/column-02/05/ph_06.jpg)

- シッティングだけでなく時々ダンシングを入れるのも手。
お尻に負担がかからないだけでなく、使う筋肉が変わることで体のリフレッシュにもなる。
用語解説
- シッティング
- サドルに座った状態でペダルを漕いでいくこと。乗車姿勢の基本となるフォーム。
- ダンシング
- サドルから立った状態でペダルを漕いでいくこと。主にキツい上りや加速のときに使う。

- ロードバイクのレクチャーは、母国スペインと日本の自転車レースで活躍していたホワン選手が担当。
“速い=カッコいい”乗り方をマスターしよう。


