よくレースの世界では、カーブを走るときのラインは「アウト イン アウト」が基本といわれます。これは道幅をいっぱいに使って、外側(アウト側)からコーナーに進入して、カーブがいちばん湾曲しているところで内側(イン側)に入って、コーナーの出口では再び外側(アウト側)を走るというものです。スピードを落とさないで走れる効率的なテクニックです。
しかし、公道の場合はそうはいきません。対向車があることを考えると安全マージンを取る走り方が必要になります。
そこで、カーブを走るときのラインは、左コーナーなら「イン イン イン」と覚えてください。コーナー進入から出口まで道路の内側(イン側)をトレースすることは、スピードの出しすぎを抑えることにつながり、また対向車線に飛び出すことなく走れます。
そして、練習を積んで乗りなれてきたら、コーナー進入のみ「アウト」、その後は「インイン」としてもいいでしょう(あくまでも走行レーンの道幅のなかで)。
反対に右コーナーなら「アウト アウト アウト」です。いずれの場合もセンターラインをオーバーするような走りはやめましょう。
パニックブレーキとは、「カーブでスピードが出すぎてしまって怖い!」、「対向車線に飛び出してしまう!」などといったときに、気持ちがあせって強いブレーキをかけてしまうことです。2つタイヤ(しかも幅の細い)で走るロードバイクには、これほど危険なことはありません。強いブレーキでタイヤがロックしてしまうとグリップは失われ、転倒につながります。
そこで、スピードはコーナーの手前(写真(c)の位置)で十分に落とすようにしてください。当て効きと体重移動を使います(ブレーキのかけ方は「第3回 ブレーキをかけてみよう」を参照)。
ちなみに、カーブで車体が傾いた状態からブレーキをかけると、自転車は直立しようとします。これは一定のライン取りをしにくくなる原因にもなりますので気をつけましょう。

- a. イン イン イン:
安全な曲がり方の基本はイン側を走ること。
道路の内側から自転車1~2台分の間隔をあけたラインをキープして走る。 - b. アウト イン アウト:
速く走ることはできるが、コーナー出口での危険が大きいためおススメできない。
写真のような一車線しかない場所ではなおさら。 - c. 十分にスピードを落としておく:
スピードの減速はコーナーの手前、車体が直立した状態のときにすませてからカーブに入る。公道では別にレースをしているわけではないのだから、無理なガンバリは禁物。
最後はカーブでのフォームについて。
1つ目はクランクの位置です。車体を傾かせる前に、内側 の足(ペダル)は路面に接触しないよう必ず上に持ってくるクセをつけましょう。
カーブでは常に「内足は上、外足は下」と覚えてください。その際、旋回中は外足でペダルを踏むように意識するとフォームが安定します。
2つ目は腕の使い方です。とくに下りコーナーでは身体を支えようと腕がピ~ンと真っ直ぐになってしまいがち。自然なハンドル操作の妨げになりますので、ヒジに少し余裕をもたせてください。
もしも、「前輪が路面に接地している感覚が少なくて怖い」という人は、軽くハンドルを押さえるといいでしょう。安心感が増します。
3つ目は目線です。当たり前のことですが必ず前を見てください。自分が行きたい方向に目を向けると、ロードバイクも自然とそちらのほうに向かうようになります。
仮に下を見ていたりすると、思うようなラインが取れずにうまく曲がれません。


- 道の端にあるカーブミラーは有効に使おう。
ロードバイクは前傾姿勢のため、つい見落としがちだが必ず対向車の確認をする。

- ロードバイクのレクチャーは、母国スペインと日本の自転車レースで活躍していたホワン選手が担当。
“速い=カッコいい”乗り方をマスターしよう。


